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その19 : 無垢材は種類にこだわる
まいど、よこやんです。
ここでは、新築をお考えの方に少しでも費用を抑えるためのヒントを掲載しています。
その19 : 無垢材は種類にこだわる
無垢材の床や壁、住宅設備を使用することは、家を建てるうえであこがれのひとつでもあります。
1/fゆらぎというリラックスさせる効果が期待できたり(他には、ろうそくの炎とか雨の音とか、美空ひばりとか、宇多田ヒカルとか)、木自体が呼吸する事で湿度をコントロールしたり、冬でも温かみを感じたり、断熱性能が高かったりします。
意外なところでは、鉄やコンクリートより引っ張ったり、圧縮したりする強度が高いです。(同じ比重で比較した場合)
また、鉄やコンクリートより軽いので、家も軽くなり、地震の影響を受けにくくなります。
いいところがいっぱいの無垢材ですが、お値段は総じて高い傾向にあります。
しかし、樹種やグレードを選ぶことでコストを抑えて無垢材を使用することも可能になります。
樹種では、パインや杉が安価です。
また、節がある方が、節がないものより安い傾向にあります。
材料の厚みや塗装の有無によっても、価格が変わってきます。
裏技的?にいうと、表面数ミリの無垢材を合板に貼り付けた床材などもあります。(ハウスメーカーによっては、これを無垢材という所もあるのでご注意を)
上記以外にも、堅い木や柔らかい木があったり、色の濃い・薄いがあったり、白っぽい木や黒っぽい木・赤っぽい木があったりと、非常にたくさんの種類があり、それぞれに色んな表情があり、ちょっと調べてみるだけでもわくわくします。
また、無垢材の貼り方・幅・方向によっても、印象は大きく変わります。
しかし、いいことばかりではありません。
無垢材は収縮するので、季節によってすき間が空いたり、水をこぼしたままにすると変色したり、反ったりすることがあります。
現在は、材料もよくなり、KLCでは施工をしっかり行うので、上記のような症状が出ることはまれです。(木は生きていますので、症状が出ないとは言い切れません)
新築当時は、収縮の関係で、「パキッ」という音がすることもあります。
柔らかい木だと傷がつきやすく、重いものを置いておくと凹んだりします。
経年で色味が変わってきたり、太陽の光で焼けたりもします。サッと水拭きも控えた方がいいです。
床暖房をお考えであれば、無垢材の採用は難しかったり、選べる素材の幅が狭まったりします。
よこやん家でも無垢材を採用しました。(嫁ゴリ押し案件です)
床に杉を使用していますが、写真の通り色々傷がついています。(杉は柔らかい樹種になります)
当然、上記に挙げた項目を知った上で採用しているので、後悔はありませんし、すべての傷が愛おしいです。(言い過ぎです)
経年による変化も味わいとしてとらえています。
(記事執筆時)5年半が経ちますが、当初は白っぽかった色も、少し飴色に変化してきました。
(上が新築当時 下が5年経過の床材です)
数十年すると、もっと味わい深い変化がありそうで、非常に楽しみです♪
このような無垢材の特性を把握したうえで、採用するかどうか検討する必要があります。